今回は、フィリピン人出稼ぎ労働者の涙と笑い。仕送りの裏で何が起きている?日本での過酷な生活と家族愛を描きます。

フィリピンではなんと、10人に1人が海外でバリバリ出稼ぎ中。日本にも多くのフィリピン人が来てますが、最近は「技能実習生制度」という名のニッポン労働ツアーでやってくるのが主流になってます。

 

昔は「じゃぱゆきさん」なんて呼ばれたタレントたちが1980年代に続々とやってきて、夜の街をキラキラ彩ってました。あの頃より制度はちょっとマシになったけど、給料の管理に関してはというと……え? まだ昭和のままですか?ってくらい変わってないんです。

 

そもそも、フィリピンには「海外=夢の国」という認識が強くて、貧困層の人たちは家族を養うために海を越えまくり。中東に行く人もいれば、シンガポールでガンバルマンな人も。もちろん日本もその一つ。

 

さて、昔の日本のフィリピンパブといえば、タレントビザでやってきたフィリピーナがホステスとして夜の帝王・女王になっていたものです。これ、本当は不法就労だったんですが、8090年代は「見なかったことにしよう」の精神でスルーされてたんですね。

 

ところが2005年、アメリカさんが「日本の興行ビザ、なんか人身売買っぽくね?」と大騒ぎ。それで日本政府が慌てて興行ビザをガチガチに締め上げた結果、タレントたちは「出場停止」状態に。フィリピンパブも閑古鳥が鳴く羽目に。

 

でも! 2023年にはちょっとだけ規制が緩和されて、再びフィリピーナたちが日本へカムバックしつつあります! ……が、ルールがまた面倒で、「2年以上外国で働いたか」「2年以上外国の教育機関でまなんだか」という条件つき。なんでオーディション番組みたいな選考があるんでしょうか。

 

それでもフィリピン人はニッポンに夢を見ている! 私の知り合いのピーナさんも、今年で堂々の3回目の来日達成。まるでフィリピン版ジャニーズJr.のツアー並みにハイペースです。

 

ここで注目すべきは、彼女たちの“お給料”事情。法律では「報酬は月20万円以上」と決められているのに、実際の手取りはたったの4万円!? しかもそのほとんどをフィリピンに送金してるから、日本では「もやし生活」を送っているとか……(泣ける)。

 

技能実習生たちも似たような状況で、手取りは10万円ちょっと。でも家と水道光熱費が給与から引かれている代わりに、生活費として自由に使えるのは多め。って、ピーナタレントより待遇いいじゃん!?

 

でもね、みんな日本を楽しみに来てるわけじゃないんです。目的はただひとつ――「フィリピンの家族を養う」ため。そう、彼らの“家族愛”は日本アルプスよりも高い。

 

さてさて、そんなフィリピンの家族、仕送りされたお金でどうしてるのかというと……びっくりですよ。ほとんど働かず、「仕送りはよ」スタイル。で、送金された日は一家そろってショッピングモールに繰り出し、食べ放題モード突入!

 

誕生日なんてもう一大イベントで、「もっと送って!」のラブコール。何に使うのかと思いきや、欲しかったのはiPhone。そう、ピーナもiPhone大好き。最新機種に命を懸けてます。

 

この前もアメリカ在住のおばさんにiPhoneねだる親族がいて、「日本ではいくら?」と私にリサーチ依頼。え、iPhone1510万円超え……プレゼントするって!? アメリカのおばさん、サンタ超えちゃってます。

 

でも、これが現実。海外で汗水たらして働くフィリピン人がいて、フィリピンでハッピーライフを満喫する家族がいる。でも不思議なことに、彼らは家族が贅沢しても「それで喜んでくれるなら、それでいいの」とニッコリ。我慢と愛情のハイブリッド、恐るべし。

 

もちろん、そんな彼女たちの優しさが、時に日本の家族とトラブルの火種になることも。「またフィリピンに送金!?」「こっちの生活どうするの!?」と怒る旦那さんもチラホラ。夫婦円満とは、海外送金とのバランスにあり、ですね。

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