
最近のフィリピン、昔に比べて治安がマシになってきたらしいです。うん、*「らしい」*です。実際、昔は夜に外歩くだけでRPGのダンジョン感あったけど、今はちょっと難易度がノーマルに下がった感じ。でもね、日本人の感覚で「もう安心!」なんて思ってると、すぐに人生ハードモードに突入します。
特にフィリピンでは、拳銃が思った以上にフレンドリーな存在。日本じゃ銃声なんて映画館くらいでしか聞かないけど、こっちじゃ「パンッ!」が現実。で、そんなわけでついに起きちゃったんです、あの超安全そうなBGC(ボニファシオ・グローバルシティ)で、邦人が拳銃っぽいもので脅されてバッグをひったくられる事件が。
え、BGCってあのBGC?って思った人、正解。BGCはもう、フィリピンの中でも「異世界転生都市」レベルのキラキラゾーン。高級コンドにオシャレなモール、インターナショナルスクールまで完備。もう、フィリピンにあるのに「ここ、シンガポールかな?」ってなるレベル。でもその平和なキラキラ空間にも、やっぱり「フィリピンのリアル」は潜んでるって話。
そして忘れちゃいけないのが、物価。BGCではランチ食べるだけで「え、日本の都心ですか?」ってぐらいのお値段。なのに、街の外には生活がギリギリな人たちもたくさんいて、そりゃあ色々とトラブルも起きちゃうよね…という社会の縮図がそこにあるわけです。
仲良くなったら最後!? フィリピーナの「ゴールドマジック詐欺」
そんなフィリピンですが、実は日本でもそのスピリットは生きてます。特に日本にいるフィリピン人コミュニティでは、知らない同士でも「あれ?私たち幼なじみだったっけ?」くらいの勢いで仲良くなります。…が!この「仲良しムード」、ときに詐欺の前触れ。
ここで、実際にあったリアルストーリーを紹介しましょう。
まず、フィリピーナAさんが登場。「ねぇねぇ、このブレスレット売りたいんだけど~」とご相談モード。すると、どこからともなくフィリピーナBさんが「いい人紹介するよ~」とやってきます。そしてBさんが連れてきたのが、フィリピーナCさん。AとCは初対面なのに、3分後にはマブダチ。
で、Cさんがブレスレットを見て「これ、超高く売れるよ!」と目を輝かせる。Aさん「マジ!? なんで?」と聞くと、「私の知り合いに金のプロ(※自称)がいてね~」と。はい、来ました“架空の金ブローカー”。
そしてCさん、Aのブレスレットを預かり「明日にはお金用意するから!」と爽やかスマイル。ところが翌日、連絡はナッシング。電話も繋がらず、「あれ、これってもしかして…?」と思い始めた頃に、やっと来た返信がこれ。
「ブレスレットと交換できるネックレスがあるんだけど、どう?」
いやいや売りたいんですけど!とツッコミたくなりますが、Aさん、なぜか乗っちゃいます。そしてその夜、例のお店でネックレスとご対面。そこにはAが前から欲しかったデザインのネックレスが…まるで夢みたい。
…そう、夢でした。
実はこれ、BとCの完璧なコンビネーション詐欺。Bが事前にAの好みを聞き出し、Cに伝え、そっくりな偽物のネックレス(もちろんメッキ)を用意。そして最後に「ネックレスとブレスレットの差額、5万円ね♡」と追い打ち。
Aさん、うっとりしながら5万円とブレスレットを渡し、手元に残ったのはキラッキラの…夢でした(メッキだけど)。
フィリピンと付き合うには、ちょっとした“したたかさ”が必要
この話、笑えないけど…ちょっと笑える。そして大事なのは「騙された方にも隙があった」ってこと。フィリピンは魅力もいっぱいだけど、油断したら一瞬で「現実は非情である」モードに突入します。
優しさ、フレンドリーさ、そして詐欺スキル。全部が詰まったフィリピーナワールド、あなたも飛び込むときはしっかり準備してからどうぞ。


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