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フィリピンと日本を比べると、違いは山ほどある。でも、その中でも治安の差はデカい。フィリピンでは周りに注意を払いながら歩くのがデフォルトだけど、日本ではそんなこと気にしなくてもOK。おかげで、日本に長く住んだフィリピーナは、危機管理能力がまるで冬眠中のクマ並みに退化してしまう。

 

先日、日本大使館から「マカティ市アヤラ三角公園付近で邦人が拳銃のようなもので襲われる事件発生!」というメールが届いた。はい、またです。驚きもなく、「またか」とため息。こんなメール、もはや定期便。フィリピンではこんな事件が日常茶飯事なので、街を歩くときは目をギラギラさせていないと危険。

 

防犯対策としては、できるだけ現地人に溶け込む服装をするのがベスト。しかし、日本人は肌の白さでバレバレ。半袖・半ズボンなんて着たら「私は外国人です」と自己紹介しているようなもの。じゃあ、危ない場所を避ければいいじゃん!と思うけど、最近は富裕層エリアでも事件が発生しているので、どこにいても油断禁物。

 

そんなフィリピンでは、フィリピーナたちは防犯意識が超ハイレベル。簡単に人を信用しないし、怪しい場所には近寄らない。基本的に、知り合いがいるところにしか行かないのが鉄則。しかし!日本で長く生活したフィリピーナは、平和ボケで頭の中が満開の花畑。フィリピンに帰国して、久々に友達に会うと、おいしい話をすぐに信じ込んでしまう。

 

例えば、フィリピンのDFA(公的証明書を発行する機関)に行くと、必ず怪しいフィリピーノが出没する。日本人を見つけるやいなや、「Hello!」「コンニチハ!」と駆け寄ってくる。ここで、危機管理能力ゼロの日本人は「わあ、親切な人!」とコロッと騙されてしまう。

 

私?当然「なんだこいつ」と完全スルー。しかし、今度は妻にターゲット変更。はい、うちの妻、日本で長く生活していたので、ちょっとでもお得な情報と聞くと、しっぽを振ってついていこうとする。仕方なく私もついていき、話を聞いてみると「日本人を紹介すれば紹介料ゲット!」というおいしい話。

 

ここで妻、まんまと信じ込む。その理由?話していた相手がDFAの職員だったから。日本じゃ公務員が詐欺なんてありえないもんね。とりあえず一旦帰宅し、フィリピン生活の長い日本人の友人に相談。

 

翌日、友人が我が家にやってきて話を聞くや否や、「それ詐欺だよね、奥さんフィリピン人でしょ?(笑)」と一刀両断。妻が「なんで詐欺なの?」と聞くと、「そんなの昔からある話だよ」とタガログ語で説明され、ようやく納得。

 

友人曰く、「日本帰りのフィリピーナによくある話」らしい。日本では公務員が詐欺なんて考えられない。でもフィリピンでは?むしろ普通。最近、日本でも詐欺は増えているけど、フィリピンの詐欺に比べたら、子ども騙しレベル。なんせ、フィリピンから日本に詐欺を仕掛けているくらいだから。

 

この事件を機に、妻もフィリピンに戻るとスイッチを切り替えるようになった。でもやっぱり、日本での長期生活が染みついているせいか、フィリピンではまだまだ危機管理が甘め。

 

結論:日本の安全は異常レベル。でも、その安心感にどっぷり浸かると、フィリピンで痛い目を見る可能性大。フィリピンに行くときは、日本の常識はポイッと捨てて、防犯意識を最大レベルに上げておくべし!

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