フィリピーナの皆さん、実はかなりの確率でフィリピンの運転免許証をお持ちです。フィリピンでは、運転免許証はちょっとした「身分証明書」感覚。ところがどっこい、その免許証、日本ではただのプラスチックカード扱い。残念ながら日本の道路では一ミリも効力を発揮しません。
「でも日本でドライブしたいんだよね~!」というフィリピーナの皆さん、選択肢は2つだけ。
1つ目、日本の自動車学校に入校して、ゼロから免許ゲット作戦。しかしこれ、ハードモード。何せ、今どき30万円くらいかかるといわれてます。「ストレート合格」の理想パターンでもその金額。うっかり補習なんか入った日には、財布も心も冷え冷え確定。しかも日本人でそれですから、異国で日本語に苦戦しながら…と想像するだけで胃がキリキリしませんか?
しかも、自動車学校入校の条件。「日常会話レベルの日本語?
それ、最低限ね。」「読み書き? できない? じゃ、帰ってどうぞ。」と、門前払い仕様。

実際、私の知り合いのフィリピーナさん、日本語の読み書きに苦戦し、チャレンジしようとしたものの途中で泣く泣く断念…。そりゃ無理ゲー。
そこで救世主(?)となるのが 「外免切替」、通称「外国免許切替え大作戦」!
要するに、フィリピンの運転免許証を日本の免許証にコンバートしちゃおう、という話。もちろん「はい、どうぞ〜」とはいかず、試験やら書類やら、まるでRPGのサブクエストのような手続きが待ち構えています。
かく言う我が家のフィリピーナ代表、つまり妻もこの外免切替に挑戦。最初の関門は…
電話予約地獄。
免許センターの受付は午後の限られた時間帯のみ。さあ、いざ電話!
しかし…話し中、話し中、また話し中。「これ、永遠につながらないヤツ…?」と心が折れかけ、初日はギブアップ。
次の日も電話かけまくる→撃沈。
3日目、もう意地でリダイヤル祭り開催。ついに「繋がったーーー!!!」と歓喜のガッツポーズするサポート役の私。そうそう、電話予約は日本語ができることが条件。(できなければサポートできる日本人を用意すること。)
が、安心するのはまだ早い。
次は 必要書類集めクエスト 発動。
免許証の日本語翻訳 → これはJAFで即クリア。
運転経歴証明書 → ここで登場、フィリピンLTO発行、さらにDFAでアポスティーユ認証付き。現地の親戚に「お願い!LTO行ってきて〜!」と頼むミッション発生。
免許取得時のオフィシャルレシート → これも翻訳して提出。
90日以上フィリピン滞在証明 → パスポートの出番。
地味にめんどいこの書類祭り、全部揃えるだけでも一苦労。でも「日本で運転したい!」その気持ちが強ければ乗り越えられる(…はず)。
で、やっとこさ予約も書類も準備OK!
と思ったら、予約日は電話から2か月後。
「おいおい、どんだけ人気なんだ外免切替…」と、先の見えないゴールに一抹の不安を覚えつつ、我が家の外免切替ストーリーは、次回へと続くのでした──。


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