フィリピンの甘党文化は、日本のそれとは一味も二味も違います。いや、正確には「何十倍も甘い」と言った方がいいでしょう。初めてフィリピンのスイーツを口にした日本人は、その強烈な甘さに「これは食べ物なのか、それとも砂糖の塊なのか?」と驚愕すること間違いなし。
フィリピンには甘さ全開のスイーツチェーンが二大勢力を誇っています。「レッドリボン」と「ゴルディラックス」です。この両巨頭が提供するケーキの甘さは、日本のケーキの比ではありません。一口食べれば、まるで砂糖の海に飛び込んだかのような衝撃が走るでしょう。
しかし、ここで面白いのがフィリピン人の反応。普段、甘すぎるスイーツを食べているくせに、日本の繊細なケーキを食べさせると「甘すぎる!」と言い出すのです。「いやいや、君たちの国のケーキの方が絶対に甘いでしょ!」と突っ込みたくなりますが、どうやら彼らには「自分が知らないケーキは信用ならん」という不思議なルールがある模様。
これは偶然のケースかと思いきや、フィリピン国内でも、在日フィリピン人の間でも同じ現象が起こっているとのこと。「初めて食べる甘いものにはとりあえずケチをつける」という国民的習性なのでしょうか。とはいえ、彼らも素直に「マズい」とは言わず、「もうちょっとこうだったらいいのに」とか「味は悪くないけど、なんか違うんだよね」と遠回しに評価するのが特徴。ところが数日後には、しれっと同じお店で自分で買って食べていたりするから面白いものです。
そんな甘党のフィリピン人でも、どうしても受け入れがたい日本のスイーツがあります。それは…和菓子。特にあんこが大の苦手。「豆を甘くするってどういう発想なの?」と困惑するフィリピン人が続出。確かに、あんこをスイーツにする文化は日本独特なので、彼らには未知の味覚ゾーンなのでしょう。
しかし、日本に長く住んでいるフィリピン人の中には「あんこ、意外とイケる!」と目覚める者もちらほら。なので「フィリピン人=あんこ嫌い」と決めつけるのは早計です。
とはいえ、フィリピーナとデートするなら、和菓子屋は避けたほうが無難でしょう。「せっかくのデートなのに、なんで豆食べてるの?」という困惑した顔を見たくなければ、ケーキ屋に連れて行くのが正解です。ただし、日本のケーキを「甘すぎる!」と文句を言われる覚悟はしておきましょう。


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