
フィリピンの雨季、いや~、本当にシャレになりません。
この時期になると、首都マニラでは道路がまるで川!いや、もはや新しいフィリピン名物「マニラ川」が各地に出現するレベルです。交通網はもちろんマヒ。ジプニーは水陸両用車じゃないんですけど?って言いたくなります。
でも、そんな状況でもフィリピンの子供たちは超ポジティブ!
「Walang
Pasok(学校休み)」のアナウンスが出ると、すかさず外へダッシュ!ザーザー降る雨の中、天然のシャワーを全身で浴びてキャッキャとはしゃぐ姿には、日本人としては「風邪ひかない?!」って心配になるレベル。でも彼らにとってはこれが“梅雨エンタメ”。
一方、日本では…というと、そろそろ「しとしと雨」の季節のはずなんですが、どうした今年の梅雨!?
東海地方では例年よりも15日も早く梅雨明けとか。
「15日くらい別にいいじゃん?」と思ったそこのあなた、半月も早いってことは、地球が本気で季節コントロールをミスってるってことですよ!こっちは傘の出番なくて寂しいわけです。
で、再びフィリピンの話に戻ると、こちらはもうモンスーン&南西季節風で毎日スコール祭り。
しかも、台風やら熱帯低気圧が近づいた日には、洗濯物はもちろん、車も家も「全部水洗いコース」突入です。
そんな雨の国に住んでると、フィリピン人は雨との付き合い方が超上級。
「ここは浸水するから通っちゃダメ」とか、「このタイミングでジプニー乗ると地獄」とか、経験で全て予測して動きます。でも、たまに「まさかここまで?」って場所まで水没するので油断できません。
ちなみに日本では「床下浸水です!」ってニュースが流れると一大事。でもフィリピンでは「今日もまたか~」レベル。ニュース?ないない、そんなのいちいち報道してたら時間が足りません!
それに対応するかのように、フィリピンでは車高の高~いSUVが大人気。しかも、日本未発売のカッコいいモデルがバンバン走ってます。
冠水してもガンガン突っ込めるこの勇ましさ、日本の軽自動車では到底ムリ。
さらに驚くのは、学校の登下校事情。基本、子どもはトライシクル(バイク+サイドカー)かジプニーで送り迎え。なのに道路が水浸しだと……はい、動けません。
当然、学校どころか家から出られないので「Walang Pasok」再び!先生もお手上げ!
しかも、場所によっては大人の腰くらいまで水が来るんですよ。腰水って温泉じゃないんですから!
こんな水たまり、いや池レベルの中じゃ、誰も学校なんて行けませんって。
そして思うわけです。
「これ、笑ってる場合じゃなくて、日本も他人事じゃないぞ」と。最近の日本のゲリラ豪雨、スコールレベルの降り方、もうフィリピン化が始まってる気がしてなりません。
未来の日本が「Walang Pasok!」って叫ぶ日も、近いかもしれませんね……。


にほんブログ村